韓国 ウポトキ復元センターを訪問
獣医師のつぶやき, 飼育員日誌 【掲載日】 2017年05月12日
4月18日から21日までの間、韓国慶尚南道ラムサール環境財団が開催した2017「絶滅危惧鳥類の復元と野生適応のための学術セミナー」に参加し、佐渡におけるトキ野生復帰の取り組みを「トキ野生復帰の現状と成果」と題し報告をさせてもらいました。
セミナーの前後や移動時にウポトキ復元センターやウポ沼周辺のトキ放鳥後の生息予定地を見ながら、関係者の皆さんと改善点を含め真剣な話し合いをさせてもらいました。
今回はパート1です。
昨年は慶尚南道の道庁所在地の昌原市にあった
「慶尚南道ラムサール環境財団」の事務所がウポ沼の畔に
新設・移転していました。
トキ復元センターに完成した順化訓練ケージです。
楕円形(80m×50m×20m)で放鳥口も設置されています。
順化ケージの内部には、田んぼをイメージしたビオトープが
もうけられています。
放鳥口です。どこか見覚えのある作りです。
順化ケージ全面にはビオトープが造成され、その先にはウポ沼が
広がっています。
佐渡で訓練を受けているトキは、佐渡の水田地帯を見ながら訓練を
受けていますが、韓国ではウポ沼を見ながら訓練を受けていくことに
なるのでしょう。
についてみんなで意見交換が盛んに行われました。
施設内に設置されていたU字溝の蓋にトキです。
トキの餌場となる水田は、裏作としてニンニクや玉ねぎが栽培されており、
稲作が開始される時期までは、餌場として活用できないいと言う問題も抱えていました。
韓国のラムサール指定湖沼を代表するウポ沼です。
ウポ沼を含め周囲に4湖沼で構成されています。
単作の水田では、田植えが行われていました。
国で買い上げたビオトープ用地。 周囲には綺麗な湿地が広がっています。
会場入り口のは、宇治さんと金ちゃんのパネルも飾られていました。
長くなりましたので、パート1はこの位として、
次回は、童謡「トキ」や関係者との交流なども紹介したい思います。