第13回放鳥の順化訓練が開始
トキとの日々【掲載日】 2015年06月29日
6月25日から、第13回放鳥のための順化訓練が開始されました。
訓練には雌17羽、雄2羽の計19羽が放鳥候補として選ばれています。
今回の訓練では、初めて佐渡の「トキふれあいプラザ」で最初ペアとして飼育された雌の「ゆるり」と昨年初めて「トキふれあいプラザ」で誕生したひなのうち、雄の「つなぐ」くんが成長し1歳の若鳥として訓練に参加しています。
今回は訓練開始当日、野生復帰ステーションで実施された、訓練前の作業やケージへの放鳥作業などバックヤードでの作業の様子を環境省から提供頂いた写真でご紹介したいと思います。
それぞれのトキたちに新しく装着されるナンバーリングやカラーリングが取り違えのない様に1羽づつ分けて用意されています。
これは、「ゆるり」につけられる「222」野外での個体番号です。
「ゆるり」から「222」に変わり、カラーリングも新たに装着されました。
この個体は「つなぐ」です。赤が200番台を示す色、そして数字は38です。そう、「つなぐ」くんは野外の個体番号「238」となりました。
こうして、大勢のスタッフが短時間のうちに、安全にそして正確に作業を進めていきます。
リングの装着のほか、飛翔中の個体識別のための羽へのアニマルカラーの着色(来年の換羽期には、新しい羽に生え変わります。)、作業の再チェックと個体の写真撮影などをして準備完了です。
「つなぐ」くんは少しケージの大きさに驚いたのか、戸惑いながらも早々にケージ内の探検を始めました。
「トキふれあいプラザ」出身のトキたちも、トキ保護センターやほかの分散飼育地出身のトキ達とともにケージ内へ羽ばたいて行きました。みんなが、無事訓練を終え、野外へ飛び立っていくことを、心から願っています。
今回の訓練には、国内のトキ飼育施設、全7施設出身が勢ぞろいの訓練となっています。
・・・・・・・凄いですね・・・・・・