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ドタバタ飼育員日誌

放鳥トキの死亡が確認されました

トキ・ニュース【掲載日】 2013年03月08日

 平成25年3月7日、環境省からの発表で、3月3日(日)に新潟県佐渡市の山麓部の森林内で、放鳥トキ1羽の死体が確認されました。
足環等は発見されなかったため個体は不明ですが、羽根数十枚と上腕骨1本が回収されたことから放鳥トキの死体であると判断しました。
放鳥トキの死体が発見されたのは、これまでで6例目です。死亡原因及び死亡時期は不明です。

以下、環境省からの発表です。

1.死亡した個体

  不明(個体番号・放鳥回等も不明)

2.死亡個体の確認場所・確認状況

(1)確認場所
  新潟県佐渡市新穂地区

(2)確認状況
  3月3日(日)14時00分頃、地域住民が同地区の森林内の壊れたお堂の近くでトキのものと思われる羽根が散乱しているのを発見し、3月6日(水)夕刻に別の地域住民に情報提供があった。
 翌7日(木)朝、その地域住民からトキ保護センター職員に情報があり、同日午後13時30分過ぎから環境省職員、トキ保護センター獣医師等が現地調査を行い、森林内の壊れたお堂の床下に散在していたトキの羽根数十枚と上腕骨1本を確認し、回収した。羽根の一部は繁殖羽で、放鳥前に識別用に塗られる塗料(アニマルカラー)は付いていなかった。
 足環等は発見されなかったため個体は不明だが、羽根数十枚と上腕骨が回収されたことから放鳥トキの死体であると判断した。

 回収された部位が限られているため、直接の死亡原因及び死亡時期の特定は困難である。

壊れたお堂の床下から発見された羽根 散乱した羽根

第8回放鳥に向けた野生復帰ステーション順化ケージでのトキの訓練開始と訓練個体1羽の死亡について

トキ・ニュース【掲載日】 2013年03月08日

 平成25年3月7日、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、18羽のトキを第8回目の放鳥となる2013年6月上旬頃の放鳥に向けて、飛翔・採餌等の能力を身につけるための訓練を開始しました。また、13:41分に訓練個体の2012年生まれのメス1羽が地上に落下し死亡しているのが確認されました。

以下、環境省からの発表です。

 本日午前8時40分頃から18羽の訓練候補個体について、計測作業と個体識別のための足環の装着・羽根の着色等の作業を開始し、10時24分に順化ケージ内に放しました。13時41分にケージ内のすべての個体が一斉に飛翔した際に、2012年生まれのメス1羽が、順化ケージ内の天井部の金属部(仕切ネットの収納ボックス)に衝突し、地上に落下しました。

 直ちに収容したものの、すでに死亡していることが確認されました。具体的な死因は現段階では不明ですが、ケージへの衝突か地上への落下時の衝撃により死亡したと考えられます。順化ケージの訓練個体は17羽となりました。

順化ケージへトキの移送をする職員 順化ケージ内への放鳥

放鳥トキの今期最初の営巣が確認されました。

トキ・ニュース【掲載日】 2013年03月01日

 平成25年2月28日、環境省からの発表で、新潟県佐渡市において、放鳥したトキのペア1組が営巣を開始しました。今年最初のトキの営巣確認となります。
以下、環境省からの発表です。

今期最初の営巣

1 営巣を開始したペアについて
(1)個体番号 : No.81(2007年生まれ、オス)及び No.66(2009年生まれ、メス)

No.81:第5回放鳥(2011年9月)、2012年はペアを形成しなかった。
No.66:第4回放鳥(2011年3月)、2012年の繁殖期は、No.76(2010年生まれ、第4回放鳥)と営巣し、抱卵を中止した後、No.74 (2009年生まれ、第4回放鳥)と再営巣・抱卵したが、孵化には至らなかった。

(2)確認日 : 平成25年2月28日(木)

(3)場 所 : 新潟県佐渡市

(4)状 況
 この2羽は、2月3日(日)から特定の林を中心に行動するのが確認されていた。2月14日(木)には擬交尾が観察され、2月21日(木)には枝を運ぶのが確認されたため、注意して観察を継続していたところ、本日2月28日(木)午前6時頃に、枯死した落葉広葉樹に巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、周辺水田に隣接する斜面の雑木林で、巣は十数m程度の高さの位置に造られている。

2 兄弟ペアの初確認について
 今回営巣が確認された個体は、ともに飼育番号No.34(2001年生まれ、オス)とNo.58(2003年生まれ、メス)のペア(Kペア)の子であり、兄弟にあたる。兄弟のペアからは、遺伝的な要因からくる問題を有する個体が生まれる場合や、将来的に個体群の遺伝的多様性を低下させ、子孫に同様の問題をもたらすおそれが相対的に高くなる。このため、今後の営巣行動の進捗や専門家の意見等も踏まえて、人為的な繁殖行動の抑制等の何らかの対応をとる必要があるかどうかについては、継続的に検討を行っていくこととする。

3 その他の個体の状況
 現在、佐渡島内では野生下で誕生した若鳥8羽を含めて60羽以上のトキが確認されている。昨年営巣が確認されたのべ18組の32羽(オス16羽、メス16羽)については、そのうち29羽(オス16羽、メス13羽)が島内で確認されている。
現在15組程度のトキが、特定のエリアを中心に雌雄2羽で行動する様子が観察されており、今後、順次、営巣ペアが確認される可能性が高い。



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