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放鳥トキの営巣・抱卵状況について(4月5日発表)

トキ・ニュース 【掲載日】 2013年04月05日

平成25年4月5日、環境省発表の営巣・抱卵状況です。

 本日時点の放鳥トキの営巣・抱卵状況をお知らせします。新たな営巣開始が1組、抱卵中止が4組確認されています。
本日現在、営巣が確認されているトキは13組、そのうち10組で抱卵が確認されています。

1.営巣を確認したペア
 No.76(2010年生まれ、オス)及びNo.95(2010年生まれ、メス)・(兄妹ペア)

 確認日  平成25年4月3日(水)
 場 所  新潟県佐渡市
 経 過  オスは、昨年別の相手(No.66)と営巣・抱卵に至ったが、ふ化には至らなかった。メスも、昨年別の相手(No.92)と営巣・抱卵に至ったがトビの飛来等もあり、ふ化には至らなかった。2羽は、同じ両親から同年に生まれた兄妹のペアとなる。
 2羽は平野部の水田に面した杉林で、3月8日頃から枝を運ぶ様子が確認されていた。4月3日11時からモニタリングチーム(新潟大学職員)が観察を行ったところ、林内の杉の木に巣が造られており、2羽で巣を整える様子が確認された。
 なお、このペアは、昨年No.23、No.26のペアが営巣し、2羽が巣立った林と同じ林に営巣しており、同じ林の20~30メートル離れた場所で別のペア(No.85及びNo.93のペア)が営巣・抱卵している。


(巣を整える2羽)※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2.営巣を中止したペア
1) No.91(2009年生まれ、オス) 及び No.54(2009年生まれ、メス)

 確認日  平成25年4月2日(火)
 場 所  新潟県佐渡市
 経 過

 このペアは、巣が架けられている杉の木の隣のコナラの木に設置された小型カメラによって3月21日に抱卵を開始したことが確認されたペアで、4月4日に録画データを回収して映像を確認したところ、4月2日5時37分、2羽が巣を離れる様子が確認された。
 4月5日、映像により巣の近くにトキがいないことを確認したのち、8時30分頃から巣の下を踏査したが、卵の殻等は確認できなかった。
 小型カメラによる映像では幹や杉の葉に視界が遮られ、巣内に卵が残っているかは不明である。録画映像では4月2日、5時37分に2羽が巣から離れたあと、6時2分から10分までペア以外のトキ1羽(No.102)が、8時23分から24分までハシブトガラス1羽が巣に飛来し巣材をいじるなどの様子が確認されたが、卵を持ち去る様子などは確認されなかった。映像の映らない夜間に何らかの理由で巣から卵が失われたり、卵が割れたりした可能性もあるが、抱卵を中止した理由は特定できない。

2) No.92(2009年生まれ、オス)及びNo.18(2005年生まれ、メス)

 確認日  平成25年4月4日(木)
 場 所  新潟県佐渡市
 経 過

 このペアは、3月31日に抱卵を開始した可能性が高いとされたペアで、モニタリングチーム(ボランティアの市民及び環境省職員)が、4月4日8時30分頃から数分間と、12時40分から20分以上、2羽が水田で餌を探す様子を確認した。4月3日午前には30分程度、4日午前にも5分程度2羽が一緒に水田で餌を探す様子が確認されており、断続的に巣を空けていることから抱卵を中止したと判断した。
 4月5日7時55分頃から、2羽が水田で餌を探している間に巣の下を踏査し、巣の下から卵の殻1個分を確認し、回収した。木には巣が確認された。抱卵を中止した理由は不明である。

3) No.50(2007年生まれ、オス)及び No.21(2006年生まれ、メス)

 確認日  平成25年4月4日(木)
 場 所  新潟県佐渡市
 経 過

 このペアは、3月23日に抱卵を開始したことが確認されたペアで、4月4日正午頃、モニタリングチーム(環境省職員)が、林外から巣を観察したところ、巣の上にトキが確認されなかった。4月3日午前には30分ほど、4日午前にも10分程度2羽が一緒に水田で餌を探す様子が確認されており、断続的に巣を空けていることから抱卵を中止したと判断した。
 4月5日9時25分頃から、2羽が水田で餌を探している間に巣の下を踏査し、卵の殻2個分を確認し、回収した。抱卵を中止した理由は不明である。

4) No.08(2006年生まれ、オス)及び No.25(2008年生まれ、メス)

 確認日  平成25年4月5日(金)
 場 所  新潟県佐渡市
 経 過

 このペアは、3月31日に抱卵を開始したことが確認されたペアで、4月5日5時45分頃から、モニタリングチーム(環境省職員)が、林外から巣を観察したところ、巣を空けていることが確認された。
 巣に戻る様子が見られなかったことから9時頃から巣の下を踏査し、卵の殻3個分を確認し、回収した。林床の木の葉などに卵黄が飛び散って付着しており、まだ卵が落下してから1~2日程度しか経過していないと考えられる。

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。


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